■コイムスビ-神様と一緒- 大晦日特別番組 響ちゃんとかかさまの ゆくとし くるとし!
●大晦日と年神様


「年末ですね、かかさま!」
「そうですね、響」
「響ははじめてのおおみそかなので、とってもわくわくしています!」
「ふふ、年が明けるまで起きていなくてはいけないから、あまり張り切ると持ちませんよ」
「ふわ、て、徹夜ですか! 何故なのでしょーか!」
「年神様を迎えるためです」
「としがみさま?」
「稲魂を司る穀物の神です。年の初め、各々の家にやってきて、その年の豊作を呼び込むのです」
「ははぁ、お客様というわけですか!
 ではお迎えの準備をしなくては!」
「もう出来ていますよ」
「ふへ?
 しかし、お茶もおイモも、響とととさま、かかさまの分しかありませんよ?」
「うふふ、先程玄関にお餅を置いたでしょう?」
「あ、あのおいしそうなお餅は年神様の分だったのですか!
 し、知らずに食べてしまうところでした!」
「―――響?」
「ひっ! た、食べてませんよ! 響は良い子ですから!」









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