■コイムスビ-神様と一緒-
―――響3:立派になるのです

 はいけい、あるじさま!


 今日はうりぼうたちをつれて、お山のけいびをしました!
 ケンカしてるクマさんたちをなだめたり、リスの木の実をあつめるのをてつだったり、うさぎさんの巣穴をほるのをてつだってあげました!

 かかさまに今日のがんばりをほうこくしたら、すっごくほめてもらえました!
 でも、ととさまはなぜだか、ちょっとさびしそうで、いっぱいすりすりしてもらったんですが、やっぱりさびしそうでした。

 なんでさびしそうなの?と、たずねたら、ととさまはちょっとびっくりして、
「寂しくは無い。響が立派になって、嬉しいのだ」って言って、またさびしそうでした。

 わたし、りっぱになったらだめなんでしょーか………。
 でも、響はあるじさまにはじない護法になりたいのです!
 だから心をオニにして、立派にせいちょうしたいとおもいます!

 あ、あの………そのかわり、あるじさま。
 ととさまのこと、ほめていただけないでしょーか………。
 ととさま、山神さまとしていつもがんばってて、わたしよりもずっと強くて、じまんのととさまなんです!


 お話ながくなりました!
 明日もいっぱいがんばって、良いごほうこくしたいとおもうので、楽しみにしててくださいね!

 葉月、戌の刻。
 あるじさま大好きな、響よりっ!
 けいぐ!
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