気付いてほしいの


「凛、先ほど公園にいた少年を泣かせていたようだが・・・」
「え・・・べつになかせたわけじゃないもん」
「あの・・・それがですね・・・」
「もーさくらっ。し−っていったでしょ」
「・・・?フム。私は君たちのサーヴァントではあるが
我がマスターが弱いものいじめを是とするような
心根の持ち主であるならば今後の関係を考えていかねばと
思うのだが・・・」
「ちょっ・・・よわいものいじめなんかしないもんっ!
ばかにしないでよっ」
「クク、それは良かった。
では何故あの少年は泣いていたのかね?」
「・・・すきっていわれたから
わたしはすきじゃないよってこたえただけだもん」
「わ・・・・」
「・・・ほほう」
「なくなんておもわなかったんだもん・・・。
フンだ。おこちゃまはきらいよっ」
「フム・・・。ではどんな相手なら凛の眼鏡に適うのかね?」
「・・・え」「・・・・!」
「・・・そ・・・その・・・。
しんちょーはたかいほうがいいな・・・(チラッ)」
「フム、それで?」
「お、おとなっぽいほーがいいよね・・・(チラッ)」
「何故一々私の顔色を伺う。
まとめて言いたまえ」
「えと・・・そのね・・・。
つよくてね。それでいてかじもできてね。
いじわるだけどちゃんといみがあって、ほんとはやさしーの・・・。
でもたまにぬけててね・・・。
それでいてね・・・いつでもわたし・・・たちのこと
いちばんにかんがえてくれる・・・
・・・・・・そんなひとが・・・すき・・・なの」
「フム・・・。なかなかに興味深い理想像だな。
凛の事だから一言、金持ちなどとリアリストらしい
発言が出るかと思っていたがね。クク・・・」
「う・・うるさいの・・・。そ、それで・・・その」
「? なにかね」
「あの・・・その・・・えと・・・」
「はっきり言え」
「あ、あーちゃーはどうなのっ!?」
「・・・・何がかね?」
「・・・・・(あんぐり)」「・・・・(ほっとした表情)」
「何だ?どうした?何が”どうなの?”なのだ?
それは私の好みを聞いているのか?
それとも凛の理想像に対する批評を求めているのか・・・?
はっきりしたまえ」
「さくらぁ・・・うわーーーん」
「うう・・・わたしもいろいろふくざつです・・・」
「?」