こんな日常は、きっと。

「台風一過でとてもいい天気ですね、先輩」
「いい陽気ですね・・・。」
「・・・ははっ」
「? どうしましたか?先輩?」
「ん?
・・・いろんなことがあって、
死ぬほどきつい目にもあったけど、
今俺たちはみんなで一緒に暮らしてる。
俺だって桜だってライダーだって、きっと
こんな日常がくるなんて思っても見なかっただろ?
そんな俺たちがただ天気の話なんかして
のんびりすごしてる。
なんというかさ・・・」
「なんというか?」
「馬鹿みたいに幸せだよな。俺たち」
「・・・フフ。そうですね。
確かに。普通の人より何十倍も幸せかもしれませんね」
「・・・はい。とても・・・いえ、馬鹿みたいに・・・幸せです!」