家族旅行

「うふふ・・・」
「桜、嬉しそうですね。どうしましたか?」
「えへへ、旅行、実は初めてなんです」
「あー・・・なんだか悪いわね桜。
この旅行前から企画してたんでしょ?
私ついてきて大丈夫だった?」
「遠坂連絡もなしに帰って来るんだもんな。
旅行支度中の俺たちを見て狼狽する様は
なかなか見れないものだったぞ、ぷくく・・・」
「うるさいわね・・・だいたいこの旅行桜の企画らしいじゃない。
女の子から遠出の企画なんて士郎の甲斐性無しは
相変わらずのようじゃない。プッ。」
「うぐっ・・・しょうがないだろ働き始めて間もないし
いきなり休み取るなんて言えるわけ無いじゃないか。
そういう遠坂はせっかくの夏に一人で家元に帰ってくるなんて
いまだに一人身かー?」
「う・・・っ!うるっさいわねっ!
誰のせいであたしがこうだとっ・・・!」
「もー先輩も姉さんもやめてください!
・・・私は姉さんが帰ってきてくれてとても嬉しいんですから・・・
それに先輩だって姉さんが帰ってきて嬉しいって言って・・」
「どわーーーーーーー!桜ーーーー!
このおにぎりうまいなーーーーーー!」
「・・・・///
ふ、ふんっ。まああなた達は私がいないと駄目ってことねっ」
「ふふ。良い休みになるといいですね。」
「うん、ライダー。楽しい休みにしましょうねっ」