無償ではない

「ふぅ、待たせたな。そら、アイスキャンディーだ。
………ん?どうした?」
「あーちゃーはなつであっついのにそとにでるときは
いつもそのかっこうだよね・・・。
「………ん?わたしはサーヴァントで君達は主人だからな。
君達を守るためにいつでも臨戦態勢、警戒を怠らないのは
必要なことだろう?」
「………。
あーちゃーさんわたしたちのためだけに
いつもいっしょうけんめいだから………。
もっとあーちゃーさんがたのしいこと、
したっていいとおもうんです………」
「………フ、たわけ。
そんなちいさいなりで大人の心配をするんじゃない」
「せがちいさいのはこどもだからしょうがないもん………。
わたしたちのこと、きょうくらいはほうっておいて
あそんでもいいよ?」
「まったく・・・。君達といるのが
義務感や責務、そんな感情だけで
やっていることだとでも思っていたのか?」
『えっ?』
「私が君達の側にいるのは
………そうだな、見ていて愉快だから、とでもしておこうか。
じつにからかいがいがあるものでな」
「………ぶーーー。
フンだ、それじゃあいやだっていってもそばにいてよね!」
「あうう………からかわれてたんですか………?」
「くく………君達といると………。
ふん、そら食べろ。甘いぞ」