夏風邪

「大丈夫か?凛」
「ねえさん・・・」
「かぜうつっちゃうかもしれないから
むりにいっしょにいなくてもいいのっ
・・・けほっけほ・・・」
「まったく・・・。熱があっても強がりを言うとは・・・」
「あーちゃーさん・・・わたしねえさんの側にいますからっ・・・」
「・・・ふむ・・・。
ああ、凛、そういえば私が昨日だるそうにしていたのは
覚えているかな?」
「けほっ・・なによ・・・。そういえば
なにかつかれていたっけ・・・」
「不覚にも風邪を引いてしまっていてな。
君の今かかっているそれだ」
「え・・・じゃあこれあーちゃーにうつされたの?」
「ああ、そうだ。
サーヴァントが風邪ではいざというとき主人を守れまい?」
「ひ・・・ひどいひどい・・・っ。
そんなさーばんときいたことないもんっ・・・。ううーー・・・。」
「だから、君が直るまで責任を持って側にいよう。
なにしろ私が悪いのだからな」
「・・・?・・・そ・・そんなのあたりまえなんだからっ。
なおったらおいしいけーきもたべさせてくれないとゆるさないっ」
「ああ、腕を振るうことを約束しよう。
私が悪いのだからな」
「そーよ・・・あーちゃーがわるいんだから・・・ぐすっ・・・」
「あーちゃーさん・・・えへへ・・・」