雷様と子猫様

「かみなりこわいです・・っ」(ブルブル
「ふ、ふん。さくらはこわがりねっ!
どってことないじゃない。ただのしぜんげんしょうよ」
「ふむ・・・。ところで凛は知っているかね?
雷様がヘソを取るという逸話だ」
「そ・・・そんなのめいしんにきまってるじゃないっ」
「魔術を扱う君が神秘に対して懐疑的なのはさておくが・・・。
実はアレには根拠があってだな。
ヘソがインド系密教における気の流れ、つまりチャクラの
経穴の一つだということは知っているな?」
「・・・・」(知ってるみたい)
「雷神はヒトの生きの良い気が大好物でな。
古来より魔を帯びた気、つまり魔力だな・・・を持つ
人間を見つけては雷と共に現れ人をさらい
ヘソから魔力を吸い出したそうだ」
「・・・あううう・・・」(ブルブル)
「だ、だからなんなのよ・・っ」
「凛は優秀な魔術士だと思ってな。」
「ねえさんさらわれちゃいやですっ・・・グスッ」
「・・・・い、いじわるっ!
いじわるいじわるいじわるっ!!
あーちゃーだいっきらい!
きょうはいっしょにねてくれなきゃないちゃうんだからっ!」(グスッ)
「はいはい、了解だ」