誓い―ゲッシュ― 後編


「答えろ――――」
「――――!?――――
これは・・・!」
「オマエの身の内に戦う意思はまだあるか?」
「・・・無論だ。
ここで負けようと再び挑みそして勝つ。
それが私だ」
「どんな逆境にも立ち向かう心はあるか?」
「答えるまでもない
こんなもの逆境でもなんでもないからな」
「クク・・・!ならば問おう。
義の為に死地を駆け死力を尽くす。
その結果千の絶望と千の苦難が待ち受けようとも。
死を恐れず戦い続けることを・・・誓えるか?」
「・・・この往く先に。
何かが立ちふさがるのなら。
私は喜んで苦境に踏み入り、これを撃破しよう。
死など恐れない。私は死なない。
なぜなら―――
私の理想は、貴方と共に在るからだ。

―――誓おう。
その槍と大いなる誓約に。
決して背かない事を。」

「クッ・・・ハハハハハ!
気に入った!
この槍。貴女の為に振るうことをここに誓おう。
そして必ずや貴女の敵を打ち倒す。
―――海が裂け、世界が終わろうとも、だ。
さあ呼べ、我が名を。
我が名は―――」
「―――クー・フーリン!
そうか・・・!
出でよ、槍の英霊!
ランサーーーー!」



子供の頃からおじいさんやおばあさんたちに聞かされた伝説。
本が読めるようになった頃から彼のことをたくさん学んだ。
自らの道を、この家の為に生きると決めたときも
迷いはしなかった。
この道が彼に続いていると確信しているからだ。
だから誓おう。
ただ貴方に追いつく為鍛えたこの力。
その力となり共に戦うことを。