屍の王

そうだ。ここは墓場だ。
私が救った人の影で死んでいった人々全ての墓場。
剣は墓標。丘は棺。そして私は墓守だ。

この血に塗れた手に誰が抱ける?
こんな空虚な心を誰が求める?
ゆえに私はただ駆け抜ければいい。
名も知らぬ戦場を
人と交わることも無く。