続く戦い


「大石さん、こっちの事件に関する供述書ですが・・・
こんなものでどうでしょうか」
「んっふっふ。赤坂さん。まあ結論を急がずに。
こちらの事件当初の新聞のスクラップブックも
興味深いですよ」
「・・・ふーーー。
調べれば調べるほど・・・なんというか・・・底知れないですね。
タタリだの伝承だの・・・。
知れば知るほど煙に撒かれてゆく。そんな気さえします」
「古い土地ほど理解できない因習は多く残るものです。
ですが我々は刑事です。
ならばその因習の中に我々の理に照らし合わせるものを見つけ
真実を白日の下にさらす。
そういった作業が出来るハズだと思うんですがねぇ」
「ええ・・・。人がやったならば・・・裁くのは我々だ。
なんとしても・・・この事件の真実を見つけ出して・・・
梨花ちゃんの無念を、晴らして見せます」
「んっふっふ。
当時・・・あなたと仕事がしたかったですよ。
赤坂さん」
「はは・・・そうですね・・・。
大石さん。私も・・・
あの場にいたかった・・・」